連載:エンジニアの「プロの所作」とは?
「自分はプログラミング学習に向いていないのではないか」
「プロのエンジニアとして働いている姿が想像できない」
そんなあなたに、コードを書くスキルだけではなく、普段プロのエンジニアがどのように考えて行動しているかをお伝えする連載です。
PyQは、Python学習者のあなたが「プロとして活躍できる」ということをサービス全体の目標として、 問題の作成、システムの構築、ユーザーの質問への回答、サポートを行っています。
そのサービス運営のポリシーを、Python学習者であるあなたと共有することで、 Python学習の先に目指しているものの一つ、「プロのエンジニア」という姿が明確になり、 不安が少しでも拭えればという思いで、連載を開始しました。
こう思った時は:自分に合った学習方法が解らない
こう考えよう!:他のエンジニアのやり方を参考にして、効率的に学ぼう!
プロの所作第5回新しい知識のインプットを習慣化し、アウトプットしよう 、第6回基礎知識をおろそかにせず、常に自分を向上させよう では、新しい技術や基礎知識を学ぶことの大切さについて紹介しました。
今回はどのように学んでいるのかを紹介します。
学んで知識を得ることは大切なことです。学んで身につけた知識はエンジニアの仕事で活かせます。 とは言うものの、いざ学習するとなれば「どこまでやればいいか学習範囲がわからない」「毎日どれくらい学習すればいいかわからない」などの悩みも生まれます。
かくいう私も社会人になってからも学び続けています。
そして、これまでの経験から学習方法は千差万別であり、正解はないという答えにたどり着きました。
そのため各々が自分に合った学びやすい方法で学ぶことが理想ですが、自力で自分に合った学習方法を思考錯誤しながら探すことは効率的でありません。
そこで、今回はPyQメンバーが実践している学習方法をご紹介します。
学習方法のアイディア
仕事の中で学ぶ
社会人になると仕事をしている時間が1日の3分の1を占めます。自分にとって理想の仕事に就ければ、働きながら"学びたい知識"を身につけられる可能性が高くなります。
そのため仕事を探すときは、「自分を高められそうな仕事なのか」「目標に向かって向上できそうな仕事なのか」を考えながら情報収集することをおすすめします。
興味がわいた事柄を積極的に学ぶ
仕事の中で疑問が生まれたときや、よりよい解決方法が欲しいときは学びのチャンスです。
積極的に学んでいけばできないこと・知らないことを減らせます。また、学んだことを仕事に取り入れ知識でなく経験、知恵として身につけられます。
できないことはそのまま放置せず、エンジニアとして成長できるチャンスであると捉え精進しましょう。
アウトプットし、フィードバックから学ぶ
アウトプットすることは知識の定着につながります。
アウトプットの場として、エンジニア向けの勉強会やコミュニティーを利用されている方も多いのではないでしょうか。
自分が発表する側になれば準備段階で自分が学んでいることを整理したり、新しいことを調べて資料化したりすることで理解を深められます。
いきなり勉強会に参加するのは敷居が高いと感じている方は、勉強の経過や疑問点をTwitterなどに投稿してみてください。それだけでもその領域に詳しい人からのフィードバックが得られる可能性があります。
また学んだ情報をきれいにまとめておけば、忘れてしまったときにすぐに見返せるので便利ですよ。
仲間と学ぶ
同じ境遇の仲間と積極的に交流することもおすすめします。
知人や仕事の同僚と技術に関する話をしてみたり、技術の疑問や悩みを打ち明けて教えてもらったりすると新たなことが学べますし、学習のモチベーションも保てます。
身近に同じ境遇の人がいないけど交流したいときは興味のあるコミュニティーに参加してみてはいかがでしょうか。
学習習慣をつけるアイディア
無理なく学習時間を確保する
プライベートでも使える時間は限られています。やりたいことが複数ある場合は優先順位をつけて本当に学びたいことから学びましょう。
ここで注意してほしいことは自分にとって難しい本を読む場合は一気に読まないことです。
なぜなら無理な計画を立ててしまうと無茶をしすぎてしまい、挫折しやすくなってしまいます。
挫折しないための学習法として「1日15分ずつ読む(時間が来たら途中でも止めて翌日に持ち越す)」「1日1ページ必ず読む」などと自分で実行可能な時間やルールを決めてから取り掛かることをおすすめします。
ちなみにPyQチームのメンバーにおすすめの学習方法を尋ねてみたら、「複数の本を1日15分ずつ読んで、スタンプカードに丸している」という面白い学習法を教えてくれました。
具体的なゴールを設定する
具体的なゴールを設定することも大事です。
ゴールの例
ゴールは以下のように設定してみましょう
- サービスを自分で作って公開する
- 学びたい内容に資格試験があれば、それに合格する
- 本を1冊読み切る
ゴールしてから実践したことをSNSなどでアウトプットしてみてもいいですね。
また設定したゴールに到達したら1度立ち止まり、次のゴールについて考えましょう。
まとめ【学習したことの振り返りが大切】
学習方法は人それぞれです。
自分に合った学習法を見つけるためには「始める前に計画を立てる」「ゴールに到達したらその方法が合っていたかを振り返る」ことを繰り返すことが大事です。
自分に合った学習法を手に入れたい方は計画(Plan)実行(Do)振り返り(Check)改善して実行(Action)のPDCAサイクルを回していきましょう。
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