こんにちは、PyQスタッフです。
今回は2024年5月15〜5月23日に開催された「 PyCon US 2024 」に参加した 鈴木たかのり(@takanory)さんに、イベントでの発表についてや思い出をインタビューしたのでご紹介します。
- PyCon US 2024ってどんなイベント?
- PyCon US 2024に参加した理由と気になったトーク
- PyCon US 2024での鈴木たかのりさんの発表
- PyCon US 2024の思い出
- まとめ
PyCon US 2024ってどんなイベント?
鈴木たかのりさんが参加された「PyCon US 2024」はどんなイベントか、また、どんな人に向けたイベント教えていただけますか?
今年のイベントは、5月15日〜23日にペンシルバニア州ピッツバーグの会場で開催されました。
Pythonを使い始めた人からPythonのコア開発者まで、非常に幅広い範囲の世界中のPythonistaに向けたイベントです。
PyCon US 2024のWebサイト
昨年同様に1週間以上も開催されたのですね!さすがアメリカでの開催だけあって規模が大きい様ですね!
続いて、参加された理由や感想についてお聞きしたいと思います。
PyCon US 2024に参加した理由と気になったトーク
鈴木たかのりさんは、全日程参加されていたのでしょうか?参加理由についてもお聞かせください。
今回の参加理由としては、PyCon JP Associationの代表理事でもあるため、アジア地域のPythonコミュニティを広く伝えるという目的で参加しました。
個人的に Pythonの最新情報に触れたい、世界最大規模のPythonのカンファレンスに参加して刺激を受けたいという目的もあります。
なるほど!昨年からオフライン開催が復活したので、現地でしか味わえない刺激をもらったり、積極的にコミュニケーションをはかる良い機会ですね。
続いて、イベントで気になる発表などはありましたか?
発表者の2人はシンガポールの大学生なのですが、Pythonのバイトコードの最適化を行っておりPython 3.13にも一部導入されるそうです。発表者の一人のKen Jin氏はPythonのコア開発者でもあり、アジアに若くてこんなすごい人がいるんだとびっくりしました。
挙げられた2つだけでも、各国ならではのPython関連の取り組みやコミュニティの違いを感じられますね!こうして聞くと国ごとのTech業界のリアルも気になってきます。
PyCon US 2024での鈴木たかのりさんの発表
鈴木たかのりさんが今回のイベントで発表された内容についてと感想をお聞かせください。今回のイベントで印象に残ったことや思い出はありますか?
PyCon USのメインステージで発表するのは初めてなので緊張しましたが、とてもよい経験になりました。
発表した内容は「Learn Japanese with Python」というタイトルで、英語話者が日本語を勉強することをPythonの自然言語処理ライブラリを使用してサポートするというものです。発表したおかげで、あとから「あの発表よかったよ」みたいに声をかけてもらえることができて、とてもよかったです。
鈴木たかのりさんが発表した内容
確かに日本語は、他国の人からは文字区切りがわからないし、学習もしづらいと聞いたことがあります。反応からもわかるように、とても興味深い内容だったと思います。
PyCon US 2024の思い出
今回のイベントで印象に残ったことや思い出はありますか?
また、カンファレンス2日目の昼に「PSF Member Lunch」が開かれ、Pythonの知財などを管理している財団 PSF(Python Software Foundation)の活動や財務状況の報告を聞きながらランチを食べました。
2023年に比べアジア、アフリカ地域への助成金が増えていることが印象的でした。私の席の後ろのテーブルにはPythonの作者であるGuido van Rossum氏がいました。ランチが終わった後に「日本で会ったの覚えてます?」と軽くあいさつさせてもらいました。
Guidoさんにもお会いできたのですね!長期間にわたる食事の提供やレベル等からもPyCon USはかなりお金がかけられている感じがします。
また、今年は「久しぶり!」という人と何人も再会できたのが個人的に印象に残りました。PyCon USに継続して参加することで、少しずつアジア以外のコミュニティの人ともつながりができて来たのかなと感じるイベントでした。
積極的にチャリティーイベントを行う姿勢もさすがアメリカといった印象があります。現地で再会が増えていくのも、オフラインで足を運んでコミュニケーションをとるからこそ輪が広がっていく感じに思えます。
アジアからの参加者は日本、台湾、韓国、インドネシアと4カ国から全部で20名以上いました。PSFからのTravel Grantによる旅費のサポートのおかげでたくさんのメンバーがアジアから参加できたと思います。来年ももっとたくさん参加できるといいなと思いました。
アジア太平洋地域でも負けずと盛り上げていきたいですね! 続いて開催地ピッツバーグの街並みなどに印象や思い出などはありますか?
カンファレンス会場から少し距離があるんですが、Church Brew Worksというクラフトビールの醸造所兼レストランに行ったんですが、ここは本物の教会を改造して使っており、とても雰囲気が良かったです。また来年も行きたいなと思いました。
ピッツバーグといえば、水の街で夜も煌びやかなイメージがありますが、区域ごとに違いはあるのでしょうね。歴史的な建造物も多いですが、教会をレストレランにするのはすごいですね!
ありがとうございました。また来年楽しみですね!
まとめ
「PyCon US 2024」について、鈴木たかのりさんにたくさんお話しを伺いました。
今回は、ペンシルバニア州のピッツバーグに会場を変更しての開催でしたが、来年も同じ会場で開催予定のようです。世界中のPythonistaとコミュニケーションを取れたり、刺激を受ける絶好の機会だと思いますので、気になる方は次回参加してみてはいかがでしょうか?
また、「PyCon JP TV」でもPyCon US 2024の写真を交えてイベントのより詳細な内容をレポートします。よかったら見てみてください。