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カンファレンス発表のススメ PyCon JPでの発表が10回目となるshimizukawaさんに聞いてきました

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こんにちは、PyQスタッフkonieです!
PyCon JP 2021 の発表者にカンファレンスの準備や発表について聞く連載「カンファレンス発表のススメ」第1回です。

今日のお客様

shimizukawaさん

PyQの運営会社株式会社ビープラウドのメンバー。
2003年からPythonを使い始め、Python歴は約20年。

PyCon JP 2021での発表について

最初の質問です。PyCon JP 2021では、どんなテーマで発表しましたか?

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shimizukawa PyCon JP 2021では「Webアプリを並行開発する際のマイグレーション戦略」というテーマで発表しました。

PyCon JP での発表は何回目ですか?

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shimizukawa 実は今回で10回目になります。

10回!すごいです。PyCon JPが2011年からなのでほとんど毎年発表されているということなんですね。毎年どうやって発表テーマを考えているのか気になります。
今回は、どのような経緯でテーマを決めましたか?

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shimizukawa 「自分が困っていることは他の人も困っているはず。」「自分が得た知識は他の人にも役立つはず。」と思い発表のテーマにしました。
というのは建前で、実際は「こうやって対処したけどもっと良い方法があれば知りたい。」「発表した内容をやってみてNGなところがあればフィードバックがあるかもしれない」という思いもあり、発表しました。

プロポーザルの提出・発表準備について

プロポーザルとは

学術会議への発表申し込みのことを、プロポーザルといいます。
プロポーザルの募集、すなわちカンファレンスで発表したい人を募集することをCfPと呼びます。
CfPが出ると、発表したい人はプロポーザルを提出し、採択を待つというわけです。

CfPは、Call for Proposalの略です。プロポーザルには発表のタイトルやエレベーターピッチと呼ばれる発表内容の要約を記載し、カンファレンスの主催者はプロポーザルを吟味してどの人の発表を採択するかを決定します。

これらのカンファレンスの仕組みについては、別の記事でも紹介しています。
よろしければこちらも読んでみてくださいね。
blog.pyq.jp

プロポーザルを出す時にはどんな準備をしましたか?

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shimizukawa 自分のネタ帳へ常に発表ネタを書き留めています
その中から3つほど選んで、それぞれのタイトル・アジェンダ・対象者・このトークで得られる事、などを書き出しました。
shimizukawaさんのネタ帳

なるほど、ネタ帳に発表ネタを書き溜めておくと複数のプロポーザルを出すのも可能になりますね。
今回選ばれなかった他の2つのテーマも気になるところですが、今回の発表のことについて聞かせてください。
プロポーザル採択後の発表前にはどんな準備をしましたか?

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shimizukawa 今回発表した内容を3分割して、それぞれを別のイベントで話すということをやってみました。
実際に話すことで自分がなにを伝えたいのかどう伝えたら伝わるのか聞き手が気にするところはどこかを確認しました。

他のイベントで分割した内容を話したのですね。発表資料のスライドはどのようにしたのでしょうか?

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shimizukawa 発表の資料作成も3つそれぞれのイベント向けに小さくスライドを作成しました。
大きな発表の構成は考えず、1トピックに絞ってスライドを作ることができました。
時間に追われるため、1回のスライド作りにかけられる時間は4時間ほどとなり、完成度は低め(60%くらい)でした。

なるほど、それぞれのイベント後にスライドを1つへまとめたのですか?

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shimizukawa そうです。各イベントで話すと完成度を上げるために注力するべきところを見定められました。
3つのスライドを1つにまとめ、完成度を上げるのにもう4時間ほどかけて準備をしました。
こういった作業を1か月のなかで分散させることによって、スライドのことを考える機会が増え、普段の生活や仕事などのちょっとした時間でふと書くことを思い付く状態を作れました

なるほど、一気に仕上げるのではなく分散させて仕上げていったのですね。

当日の発表について

次は当日の様子についてお聞きします。
PyCon JP 2021はオンラインとオンサイトのハイブリッド開催でしたが、特に気をつけたことや難しかったこと、よかったことなどがあれば教えてください。

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shimizukawa 現地参加者の様子がTwitterや社内のChatなどで伝わってくるのが楽しかったです。
自分はリモートからのトークだったため、発表用のマイクを新調しました。
コンデンサマイクは音を拾いやすいため、Krispと組み合わせて反響音や環境ノイズを消すなどの工夫をしました。

では、当日の発表はどうでしたか?

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shimizukawa 発表中は、参加者のコメントがイベント用Discordの発表別専用チャンネルに流れてくるのを見ながら話していました。
「わかるー」とか「こういう場合どうするんだろう」といったコメントを見ながら、こういった反響を見ながら話せるのはオンライン発表ならではだなと感じました。

そうですね、私も当日のイベント用Discordの発表別専用チャンネルの盛り上がりを見ていましたがすごかったです。

今回はリモートでの発表で、オンラインのいいところもわかりましたが、オフラインのいいところはどんなところか改めて気づいたところはありますか?

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shimizukawa オフラインでの発表は発表者として良い緊張感がもてていいなと気づきました。
7月に行われたDjangoCongressJP2021ではオフライン(現地)参加して参加者の顔を見ながら発表しました。

次回のPyCon JPには発表者として登壇したいと考えていますか?

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shimizukawa はい、次回もまたPyCon JPで登壇したいと考えてます。
可能ならオフライン参加したいですね。

最後に

最後にここまで読んでくださった方に告知したいことなどはありますか?

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