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EuroPython 2022 発表レポート!鈴木たかのりさんに、現地で発表したことや見どころをインタビューしました

こんにちは、PyQスタッフです。

今回は、Pythonイベントの「EuroPython 2022」に参加した鈴木たかのりさんに発表やイベントの様子をインタビューしたので紹介します。

EuroPython 2022とは?

鈴木たかのりさんが参加された「EuroPython 2022」はどんなイベントですか?

たかのり ヨーロッパ全域を対象としたPythonのカンファレンスです。
日本やアメリカなど世界各国でPyCon(Python Conference)が開催されていますが、PyCon EuropeではなくEuroPythonです。

Pythonに関連するトーク、チュートリアル、開発スプリントなどが7日間にわたって行われます。
また、EuroPython 2022は久しぶりに現地開催されたイベントです。2020年、2021年はオンラインイベントでした。

EuroPython 2022のWebサイト

ep2022.europython.eu

ヨーロッパ全域が対象のカンファレンスなんですね。
ということは、発表や案内の言語は何になるのでしょうか?

たかのり ヨーロッパ中から参加者が集まるイベントのため、発表や案内などはすべて英語で行われます。
一部アメリカやアジア、アフリカなどからの参加者もいます。

なるほど。
では、EuroPython 2022はどんな人が対象のイベントですか?

たかのり トークのタイムテーブルを見てもらうと分かりますが、ビギナー向けから上級者向けまで、幅広いジャンルの発表が6トラックで平行して実施されています。
そのため、Pythonに興味を持っている人に対して広く開かれたイベントだと思います。

当日のタイムテーブル

トークのタイムテーブルが記載されています。

ep2022.europython.eu

EuroPython 2022での発表

鈴木たかのりさんはEuroPython 2022にどうして参加したのでしょうか?

たかのり 私はトークを申し込んでおり、自分の提案したトークが採択されたので発表をするために現地で参加しました。
これまでにもリモート発表などはしてきましたが、久しぶりの現地開催の雰囲気が非常に楽しみでした。

発表のために現地参加されたんですね!発表の内容をお聞きしたいです。

たかのり Slack上で対話できるチャットボットを作成して、自分の面倒なタスクをボットに自動化させよう、という内容で発表をしてきました。

トーク情報

当日のトーク情報が記載されています。

ep2022.europython.eu

チャットボットのお話は以前別のイベントでも発表されていましたよね?

たかのり はい。2019年に同様の内容でアジアのPyConで発表していました。
ですが、そこからAPI仕様や使用するフレームワークなども変わったので、情報を最新にアップデートして今回発表をしました。

トークスライド

当日使用した、スライドが公開されています。

slides.takanory.net

最新のバージョンにしての発表だったのですね。それは以前発表を聞いていた人たちでも知りたい内容だったのではないかと思います。

たかのり ただ、かなり情報を詰め込んで、発表としては時間いっぱいという感じで、コードの説明をあまりできなかったのが少し残念です。

トークの質疑応答のときに、助けられたなということもありました。
1つ目の質問の意図がうまく理解できず、司会進行をしているイクバルさんが日本語で質問の意味をフォローしてくれました。イクバルさんが進行で助かりました(汗

そうだったのですね。
でも「なんとかやりきった」ということが読者にも伝われば海外のイベントへの挑戦者も増えるのではないかと思うので、どんどんこういうことがあったよと発信していってもらいたいです。

たかのり 今回の発表を踏まえ、日本語バージョンをPyCon JP 2022で発表予定なので、ブラッシュアップしたいと思います。

日本語バージョンの発表も楽しみです。

たかのり また、カンファレンス3日目(最終日)にはライトニングトーク(LT)に申し込んで、PyCon JP Associationがこのコロナ禍でどのように活動してPythonを日本に広めようとしているか、という発表をしました。
元ネタとしてPyCon US 2022に寺田さん(@terapyon)がLTしたものをベースに、私なりの解釈でアレンジして発表してきました。
自分としては伝えたいことは伝わって、ウケて欲しいところではウケたので、手応えを感じました。

コロナ禍での活動は他国の人も気になる内容だったと思います。

たかのり ライトニングトークの中で会場の人と一緒にセルフィーを撮る流れを入れてみました。
あとで写真を見てみると結構ポーズを取ってくれていたので、いい写真が撮れました!!

EuroPython 2022の見所

EuroPython 2022を振り返ってみて、ここが良かったなと思う見所を教えてください。

たかのり ヨーロッパ全体でのPythonカンファレンスなので、発表のレベルや内容が幅広いところが見所のひとつだと思います。
スピーカーもヨーロッパだけでなく、アメリカの著名な開発者なども参加していました。

幅広い内容ということで、どのような発表が印象に残っていますか?

たかのり キーノートの1つがPythonのGIL(Global Interpreter Lock)をはずそうとトライしている話だったり、Pythonのコア開発者のパネルディスカッションがあったり、Python 3.11を速くする発表があったりと、ディープなPythonについての発表が結構あって、難しい内容だけど面白いなと思いました。

いろいろありますね。では現地参加ということで、会場の雰囲気はどうでしたか?

たかのり カンファレンス会場が新しくとてもきれいでした。
スタッフも勤勉でとても快適で過ごしやすいカンファレンスでした。

発表以外で印象に残っている思い出

発表以外でEuroPython 2022の印象に残ったことを教えてください。

たかのり ランチ、コーヒーブレイクは全体的においしかったです。
カンファレンス会場の中でパーティーも1回行われ、ビールサーバーもありギネスが飲めるのはさすがアイルランドだなと思いました。

ビールサーバーはすごいですね。ランチやコーヒーブレイクのときは他の参加者とコミュニケーションを取ったりしましたか?

たかのり はい。コミュニティランチというものがカンファレンス2日目にあり、各国のPyConなどを主催しているメンバーが集まって会話しました。
私からは日本でやっているPython Boot Campの紹介などをして、各国でPythonを広める活動について共有できました。
インドから参加している人はPyCon JP 2022にも発表予定とのことで「また日本で会いましょう!!」と挨拶をしました。

PyConなどの主催メンバーが集まるってなんだか豪華なイメージがあります。インドの方の日本での発表も楽しみですね。

現地開催ということは、日本のPyConのように企業ブースなどはありましたか?

たかのり はい。企業ブースが結構しっかりと準備して数もそこそこあり、スポンサー企業も久しぶりのリアルカンファレンスに期待しているんだなと感じました。
アンケート回答によるプレゼント大会なんかもあり、結構がっつり参加者とコミュニケーションをとっている印象でした。

いいですね。参加企業と参加者のコミュニケーションがしっかり取れると楽しみも増えますね。

本日はEuroPython 2022の貴重なお話をありがとうございました。

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