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PyCon mini 東海 2024 参加レポート

みなさんこんにちは!PyQスタッフのnanaです。

2024年11月16日に、名古屋で開催されたPyCon mini 東海 2024に参加してきました!
地域のPythonイベントの雰囲気をお伝えすることで、「近くの地域のPythonカンファレンスに参加してみようかな」という方の参考になれば嬉しいです。

イベント概要

PyCon mini 東海 2024ってどんなイベント?

PyCon miniは、プログラミング言語Pythonのカンファレンスです。
PyCon mini 東海 2024は、初めて名古屋で開催されるPyCon miniだそうです。

tokai.pycon.jp

会場

会場の中日ビルはリニューアルされたばかりだそうです。別の階にはレストランエリアやショッピングエリアがあり、アクセスに優れた立地条件を備えていました。すごくきれいでした!!!

イベント内容

PyCon mini 東海 2024は、トークセッション・ワークショップそれぞれ1トラックずつ、2トラックの構成でした。

オープニング

オープニングで座長のりょうさんが「東海地方全体のPythonを盛り上げたいという願いを込めて 『PyCon mini 東海』 という名前にした」とおっしゃっていました。

PyQの開発・運営を行っている株式会社ビープラウドは、PyCon mini 東海 2024のゴールドスポンサーとして協賛しました。私は一参加者としての参加だったのですが、大きく紹介していただいてありがたかったです。

キーノート

キーノートは小田切 篤 (@aodag) さんの発表でした。長年のPythonとの関わりをお話されていましたが、Pythonが業務で全く使われていなかった時代の話など、Pythonの普及と発展を感じました。
本題では、pipコマンドを使わずにPythonパッケージをインストールしてみるという試みを共有していました。普通にPythonを書いていたら絶対にやらないことですが、ダウンロードしたzip内のファイルの命名規則がPEPで指定された通りになっている等、実際に見ることで仕組みを把握できる部分もあって興味深いと感じました。

Pythonと東海と私

発表者

小田切 篤 @aodag

資料

github.com

トーク

トークセッションはキーノートを含めて8つのセッションが行われました。
トークセッションが開催されている会場では、休憩時間にコーヒーが提供されていました。本格的なドリップコーヒーを飲みながら、リラックスしてトークを聞くことができました。

このコーヒーは、Silver +コーヒースポンサーのワンダーソフトさんからの提供だそうです。オフィスのコーヒーを美味しくしたい!という動機でソフトウェア開発会社がコーヒー販売の事業をされているそうで、とっても本格的な美味しいコーヒーでした。この日のコーヒー豆の産地はグアテマラだそうです。美味しかったです!

私が発表を聞いた中では、高橋 かずひとさんの「Google Colaboratoryで試すVLM」というトークが印象的でした。

Google Colaboratoryで試すVLM

発表者

高橋 かずひと @KzhtTkhs

資料

speakerdeck.com

VLM(Vision Language Model)は、テキスト情報と視覚情報を複合して扱う生成AIのモデル全般を指す言葉です。発表では、数多く発表されているVLMの中から、Google Coloaboratoryで動かせるモデルをピックアップして紹介していました。VLMの得意・不得意等についても言及されていて、VLMは絶対的・相対的な位置関係の把握が苦手だそうです。
印象では、通常コンピューターが得意そうな領域に感じていたので、意外で面白いと感じました。

PyQスタッフの登壇

当社のメンバー(PyQの学習サポートの回答などをしています!)も登壇していました。

「Python開発の変遷をPythonプロフェッショナルプログラミングの改訂の歴史から知る」

タイトル

鈴木たかのり @takanory

資料

slides.takanory.net

Pythonプロフェッショナルプログラミング(以下PyPro)は当社の著作で、Pythonの開発現場でチーム開発をするためのノウハウをまとめた書籍です。
現在改訂第4版が出ているのですが、初版の発売が2012年ということで、Pythonがまだ日本の開発現場で使われ始めた初期から存在する書籍です。改訂版ごとに使われている技術を追い、Python開発の歴史を辿ってみようという内容でした。

www.shuwasystem.co.jp

私は第3版と第4版をかじり読みした程度*1だったので、第1版の内容などは存在を知らないサービスやライブラリも多く、技術の変遷にへえ〜と感心して聞いていました。

Pythonはどうやってlen関数で長さを手にいれているの?

発表者

清水川貴之 @shimizukawa

資料

docs.google.com

Pythonで文字数を数えるlen関数の仕組みを解説しています。 obj.__len__() メソッドとどう違うの?等の疑問に答えています。このように文法の仕組みを深掘りする発表は難易度が高い印象でしたが、レベル別に分けて説明されていたので、私でもなるほどと聞ける部分があり、難しかった部分も調べてみたいなと感じました。
スライドのレベル別唐辛子マークがわかりやすくて面白かったです。

ワークショップ

ワークショップには当日参加ができたので、私も参加してみました!
私が参加したワークショップは「ノーコードデータ分析ツールで体験する時系列データ分析超入門」というワークショップでした。Node AI というノーコードデータ分析を用いて、天候や季節などの条件の時系列データを用いて、レンタルサイクルのレンタル台数を予測するという内容でした。

資料

speakerdeck.com

ノーコードツールとありましたが、Pythonのカンファレンスでの実施ということで、今回はそれぞれの処理をpandasのコードで書かれたチュートリアル教材を使ってのワークショップでした。データ分析のハンズオンは、私のような初学者だと時間の制約上Notebookのコードを実行して分かったつもりになってしまいがちです。今回の内容は流れが明示的で、後で見直す際にも流れを理解しやすかったです。

その他

発表やワークショップ以外にも、参加者が楽しめる要素が準備されていました。

昼食は、郷土料理のそろったお弁当でした。
地元の美味しいものが食べられるのは、地方イベントならではの醍醐味ですね。

クロージングイベントでは、スポンサー提供のノベルティの抽選会がありました。
ルーレットで当選者を決めるの面白かったです。

まとめ

PyCon mini 東海 2024の様子をお伝えしました。
初めての開催とのことで、起案し開催を実現したスタッフの皆様本当にお疲れさまでした。実は私はPythonイベントにはスポンサーブースやスタッフとしての参加が主で、完全に参加者として参加するのは初めてだったのですが、とても楽しめました。

レポートを読んで、地方のPythonイベントに参加してみたいなと思ってくれる人が居たらとても嬉しいです。

*1:当社のエンジニアメンバーは皆読んでいるはずです、おそらく!

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