こんにちは。PyQチームのnao_yです。
5月11日に札幌市産業振興センターで開催されたPyCon mini Sapporo 2019に参加しました! 今回はカンファレンスの模様をお伝えします。また、私も登壇したのでどんなことを話したのかについても少し触れようと思います。
PyCon mini Sapporoとは
札幌で行われるPythonカンファレンスです。小規模なカンファレンスなのでminiがついています。 今年は2度目の開催で、初回は2015年に開催されました。
今年は121人が参加したそうです。
PyCon mini Sapporo 2019 札幌市産業センターにて開催中!
— PyCon mini Sapporo 2019 (@pyconminisap) 2019年5月11日
今日の参加者総数は、121人 です。たくさんの皆さんにご参加いただき、ありがとうございます!!
懇親会は、43名の予定です。(チケット、あと4枚あります!)#pyconsap
会場の様子
PyCon mini Sapporo 2019が開催された札幌市産業振興センターは地下鉄東西線 東札幌駅から徒歩7分程度の距離にあります。カンファレンスは2階のセミナールームを3つ使って行われました(うち一つはセミナールームAの発表の様子を上映するサテライト会場でした)。
会場入口ではスタッフの方々が参加者受付を行っていました。赤いTシャツが目立ってGood !
ベストスピーカー投票も行われていました。結果が5月12日に公開されたばかりなので後ほど紹介します!
セミナールーム入り口にはスポンサー各社が提供したノベルティグッズが並んでいました。
オープニング
11時から開会です。
PyQを運営するBeProudも、PyCon mini Sapporo 2019を応援しています。
ゲストトーク
オープニングのあとはゲストスピーカー、「みんなのPython」著者 柴田淳氏によるトークです。 テーマは「Pythonとはなんなのか」
2000年代、2010年代のPythonを取り巻く環境や使われ方を踏まえて、Pythonのこれからを予想する、という内容でした。
2000年代のPython
現在のPythonへの注目度からは想像できませんが、2000年代の日本国内ではPythonを使う人は珍しかったようです。
会場にもその頃からPythonを使っている人が数人いたようで、しきりにうなずいていました。
一方、海外では物理学や生命科学、航空宇宙といった分野でPythonが活躍していました。つまり、海外にまでアンテナを張っているエンジニアたちの秘密兵器といった感じでした。
2010年代のPython
2010年代に入るとPythonはクラウドの流行を背景に日本国内でも存在感を強めていきます。
Google App Engineというクラウド環境の最初期にPythonが使えることがその始まりでした。 さらに機械学習ブームが来て、Pythonはさらに多くの人に使われるようになります。
Pythonの波はIT分野以外にも届きました。
例えばCG分野では、演算処理やソフトウェアの設定ファイルでPythonが使われていたためITエンジニアでない人もPythonを触るようになったのです。
柴田氏は2010年代をPythonがデファクトスタンダードになった年代と説明します。
Python普及の背景
柴田氏によれば、Python普及の背景にはシンプルかつオールマイティというPythonの特徴があります。
そしてこれから、社会のさまざまな課題の解決においてプログラミングが重要になるにつれて、Pythonはその特徴によって「みんなのプログラミング言語」として活躍するだろうと柴田氏は結びました。
www.slideshare.net
さまざまなトーク
PyCon mini Sapporo 2019では2トラックに分かれて合計10個の発表がありました。 その分野はデータ分析から機械学習、Web開発、プログラマとしてのtips、プログラミング教育と多岐に渡ります。並行して行われるトークがどちらも面白そうで「体が2つほしい」と何度も思いました。
nao_yのトーク
私の出番は13:35から。ランチ休憩の直後でした。ランチ中から緊張しながら発表の時間を迎えました。
PyCon mini Sapporo 2019 札幌市産業
— PyCon mini Sapporo 2019 (@pyconminisap) 2019年5月11日
13:35A 「Simple-Spotify: Pythonでシンプルに楽曲データを扱うライブラリ」by @NaoY_py 横山 直敬 氏#pyconsap pic.twitter.com/vprg2vF3xS
3ヶ月ほど前から作っていた、音楽ストリーミングサービスSpotifyのWeb APIをPythonから使いやすくするライブラリSimple-Spotifyの話をしました。SpotifyのWeb APIそのものの使い方からライブラリを使ってAPIを実行する方法、使い方のアイデアを盛り込んだスライドで発表に臨みました。
懇親会では他の参加者とSimple-Spotifyのいい感じの使い方について盛り上がることもでき、自分の作ったものに興味を持ってもらえる嬉しさを味わうことができる機会でした。フィードバックがすぐに得られるのが登壇することの強みですね。
おやつタイム
カンファレンス午後の部では2度に渡っておやつタイムが訪れました。
さまざまな味のドーナツからオレンジショコラとチョコチップをチョイス。とても美味しかったです。
ベストスピーカー賞
カンファレンスの翌日、5月12日にベストスピーカー賞が発表されました。
第1位: 「PythonistaのためのコードレビューTips」by @massa142 新井 正貴氏
第2位: 「Pythonで挑戦!U-16プログラミングコンテストの紹介」by @yamaki_panda 八巻 正行氏
PyCon mini Sapporo 2019
— PyCon mini Sapporo 2019 (@pyconminisap) 2019年5月12日
ベストスピーカー賞は.... ドドドドドドドドドドド...
「PythonistaのためのコードレビューTips」by @massa142 新井 正貴 さんです!!
おめでとうございます!!
賞品は追って発表いたします!お楽しみに!!#pyconsap pic.twitter.com/9Fh5vKIH25
タイムテーブルの都合上、八巻氏のトークを聴くことができなかったため新井氏のトーク内容の紹介のみとなります。
新井氏の発表はWebエンジニアとして働く上で必ず直面するコードレビューについてのtipsです。ともすれば本質的でないツッコミになってしまったり、レビューコメントが厳しすぎてチームの雰囲気が不穏になってしまったりするコードレビュー。そんな難しい面もあるコードレビューをどう効果的に行っていくか、というWebエンジニア必見といえる内容でした。
このあと発表する資料です #pyconsap https://t.co/ILrS8DR0eH
— masataka arai (@massa142) 2019年5月11日
懇親会
カンファレンスの後はおしゃれな会場で懇親会です。
懇親会では他のスピーカー、参加者、スタッフの方々と交流しました。
「Pythonで挑戦!U-16プログラミングコンテストの紹介」を発表した八巻氏によれば北海道のプログラミング教育シーンでは都市ごとにメインの言語が異なるそうです。
各都市でプログラミング教育に携わるエンジニアの経験した言語が使われるためです。札幌ではPythonが勢いを増しているとのことでした。
懇親会終盤では突如としてLT大会が始まり、何人もの参加者がすぐにネタを用意して面白い LTを披露していました。「カンファレンスでもLTをやったのにここでも!?」と驚きましたが、こうした勢いがあるのが懇親会の楽しさですね。
最後に
Pythonのカンファレンスは札幌だけでなくいくつかの地域でも行われています。2018年には大阪、福岡、広島で開催されました。そして直近では5月18日にPyCon Kyushu in Okinawaが開催されます。
比較的小さめの規模で行われるため、他の参加者やスピーカー、スタッフと交流しやすいのが強みです。 近くにお住まいの方も、遠くの方も地方でのカンファレンスをぜひチェックしてみてください!