こんにちはPyQチームです。
「Pythonが学びやすい無料の言語だと言われているけど、それってプロのエンジニアになりたい人には向いているの?」と疑問に思われる方もいらっしゃいますよね。
Pythonは無料で始められる上、入門者にやさしく、可読性が高く学習しやすい言語です (その理由を知りたい方は『Pythonの人気のひみつ』と『可読性が高く学習しやすい言語って、どんな言語?』をご覧ください)。
ところで、Pythonは実運用に適しているのでしょうか。
今回は、Pythonの運用面での特徴を見ていきましょう。
※このページは、PyQチームが作成した「10分で解るPythonとは」をベースに執筆しています
Pythonはすぐになくならない
サービスを開発している言語が、もしもある日いきなりなくなってしまったら大変ですよね。実運用で採用する言語は、安定していることが大切です。
なくなるまでのことが起こらなかったとしても、他の技術が変化していくなかで、長い間その変化に対応されなければ使いづらい言語だといわざるを得ません。
その点で、Pythonはとても安定している言語です。
1991年以来安定的にリリースが出ていて、主要なリリースは約18ヶ月ごとに出ます。
また、Python3.9以降は12ヶ月ごとにリリースされることが決定しています(参考:PEP602)。
そして、主要なリリースの後1年半に渡りbugfixリリース(ソフトウェアに含まれる誤りや不具合を修正すること)も公開されるため、既存のリリースも期間を追うごとに安定性が向上します。
PEPとは:Pythonの安定したリリースの理由
Pythonのリリースが安定している理由の1つに、Pythonではリリースまでの工程が明示的に定められている事があります。
リリースの際はPEP(Python Enhancement Proposals)という、Pythonを拡充・改善する提案が作られます。
PEPには拡張の根拠や例となるコードが書かれています。
PEPの内容の議論を重ね、採択/却下が決定し、リリースまで進みます。
このようなPEPのリリースまでの流れや役割もまた、PEPに書かれています。
Pythonを支えるライブラリ
Pythonには、標準で使える機能の他に、分野を問わず様々なライブラリが公開されています。
使えるライブラリがある処理は自分で書く必要がないので、分析や開発など、Pythonを使って本来実現したいことに集中できます。
PythonのライブラリはPyPI(Python Package Index)というサイトにまとまっていて、便利な処理は大抵、誰かが作成してPyPIに登録されています。 ほとんどのライブラリはpipというコマンド1行で、簡単にインストールできることもPythonの強みです。 インストールが簡単なので、効率的に分析・開発できます。
PyPI
PyPI(パイピーアイ)はPython Package Indexの略で、Pythonのパッケージを管理するためのサービスです。誰でも制作したPythonのパッケージを登録できます。PyPIに登録されたパッケージは、pip install コマンドでインストールできるようになります。
まとめ
Pythonはリリースのフローやサポート期間も明確に定められています。
そのため1991年に登場して以来、安定したリリースが実現しています。
またライブラリなどのパッケージが豊富な上、探しやすく、導入しやすい仕組み(PyPIなど)があります。
今回はこのようなPythonの実運用に適した特徴を紹介しました。
このページは、PyQチームが作成した「10分で解るPython とは」をベースに執筆しています
PyQチームが公式ドキュメントの掲載内容をベースに、「Pythonってどんな言語なんだろう」という疑問を持つ皆様に対し、学習を支援する補足的なページとして作成しました。
「Pythonをゼロから網羅的に知れる」「気になった時、すぐに情報にたどり着ける」「深く調査する為のインデックスになる」ようなページを目指しています。