Pythonエンジニア列伝は、「Pythonエンジニアたちのインタビューを通して、Pythonを使う人達がどんな人なのか、どんな場面で活用しているのか、なぜPythonに出会ったかなどを紐解く」連載です。 連載はトピックごとになっているので記事単体でも読むことができます。この記事はPythonエンジニア列伝第5回その4です
バックナンバー
- 導入・索引…片柳さんのご紹介とインデックスページです。
- その1…農業研究分野でのPythonデータ処理について
- その2…「PythonユーザのためのJupyter[実践]入門」とPyQについて
- その3…女性によるPythonコミュニティ「PyLadies Tokyo」について
女性にとっての技術コミュニティ
私は最近「投げてもらっていいよ!」と、建設的な議論を歓迎できるようになってきたのですが、最初の頃はやはり怖かったと思います。
その手の人を目撃したのは去年のPyCon JPがはじめてです。「しつこくLINEアカウントを聞いてくる男性がいます。規約違反なんで注意してください。」と報告してくれた女性がいて、実際にその男性が別の女性にもアプローチしている現場を目撃し、こんな人がいるんだなとびっくりしました。
近くにいた別の男性がハラハラしてブロックする努力をしていたのが救いでした。
これらの行動規範はPyCon JPでもPyLadiesでも明文化されているので、私達参加者も「行動規範に違反しているよ」と伝えられるようにしていかないといけないなと。
そのような流れで、まーやさん(@maaya8585)やかめちゃん(インタビュアーkameko(@okusama27))、みゃーさん(@kor_miya)が主導してくれている「PyLadies Handbook 翻訳しNight 」(PyLadiesの行動規範(Code of Conduct)が記載されている、PyLadies Handbookの翻訳会)が始まったんです。
紳士淑女のPythonコミュニティ
でも、そうした情報はぜひ女性Pythonユーザーに届けるべきですよね。心理的なハードルで機会を失ってしまうと勿体ないですし。
発表ができるような女性も増えてくると思うので、男性の多い場で発表するのに抵抗のある人はPyLadiesを発表の練習の場として使って欲しいです。
次のPyCon JPや海外のPyConを目標にする女性を増やすと共に、自分も積極的に発表していきたいです。
次回の内容
次回は、連載最終回として、PyLadiesと片柳さんの活動の今後の展望を伺います。
バックナンバー
- 導入・索引…片柳さんのご紹介とインデックスページです。
- その1…農業研究分野でのPythonデータ処理について
- その2…「PythonユーザのためのJupyter[実践]入門」とPyQについて
- その3…女性によるPythonコミュニティ「PyLadies Tokyo」について
*1:マサカリを投げる…厳しい言葉で技術的な指摘をすることを表すネットスラング