大変ご好評頂いているPythonエンジニア列伝の第4回は、cocoatomoさんにお越しいただきました。
「Pythonエンジニアとして活躍する方にインタビューしよう」という連載です。 Pythonを学ぶサービスであるPyQオフィシャルブログとして、Pythonを単なるプログラミング言語としてではなく、日常や仕事で使えるものとしてお伝えしたいと考えています。Pythonエンジニアたちのインタビューを通して、Pythonを使う人達がどんな人なのか、どんな場面で活用しているのか、なぜPythonに出会ったかなどを知ってもらいたいと思います!Pythonエンジニア列伝とは
お客さま
cocoatomoさん
CPythonやPipenvのドキュメント翻訳者として活動され、Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトでは最新の日本語ドキュメントがPython公式サイトで公開されるように、PEP545で規定されたレポジトリに毎日訳文をアップロードする仕組みを構築されました。ギークのための数学を解りやすく解説した『グッド・マス』の翻訳も手がけられています。
連載記事一覧
- その1…この記事です。
- その2…Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトの足跡を聞きました。
- その3…PEP454と翻訳にともなうグローバルなコミュニケーションのお話を聞きました。
- その4…プロジェクトへの参加方法とPythonコミュニティのメリットを聞きました。
- その5…語学面でのドキュメント翻訳の難しい所や、モチベーションの保ち方を聞きました。
- その6…cocoatomoさんというPythonistaのこれまでの足跡を聞きました。
- その7…(最終回)cocoatomoさんの今後の展望や活動について・PyQについてききました。
PyQ の方、インタビューに呼んでいただいてもよろしくってよ。 https://t.co/lOLsrD99Xe
— tomo🐧 (@cocoatomo) 2018年1月23日
軽く目的のおさらいをさせて貰いたいなと思います。僕たちがこのようなPythonのプログラマーを紹介する記事を連載している理由は2つあります。
まず1つは、これからPythonを勉強したりする人にPythonの魅力を知ってもらうことです。もう1つは、長い間Pythonに携わる人の活動やキャリアパスを広く共有したいということです。
例えば、cocoatomoさんの場合、ドキュメントなどの翻訳活動をされていますが、Pythonを始めたばかりの人はそのことを一切知る機会はないと思うんですよ。
Pythonとcocoatomoさんの関わり-ドキュメント翻訳について
Pipenvのドキュメント翻訳
requests ライブラリーの作者 Kenneth Reitz 氏が作ったツール。ライブラリーインストール用のコマンド pip 、依存ライブラリーや仮想環境の扱いをプロジェクト単位で管理できるツールPipenv
Dive Into Pythonの翻訳:翻訳を始めたきっかけ
一番最初は新卒になって2年目のときに、Dive Into Pythonの翻訳をしました。Python2のほうです。
フリーで公開されてたんですが、公開されてる翻訳ドキュメントが6章くらいの、すごく始めのあたりで終わってたんです。それなら、勉強がてら訳そうと思いました。
訳すと大体の場合熟読しなきゃいけないので、内容の理解もできて良いなと思って始めました。それが翻訳に関わった始まりですね。
Dive Into Python
Python入門書で、GNU General Public License(リンクはwikipedia)に則りフリーで内容が公開されています。2009年ごろにcocoatomoさんが翻訳を手がけたのはPython2の内容を扱うDive Into Pythonで、現在ではそのとき翻訳したファイルは残っていないそう。
参照リンクはその後2011年に別の方が同様のライセンスに則り公開したDive Into Pythonと、現在のバージョンであるPython3の内容に合わせて改定されたDive Into Python3(※現在Pythonの参考書籍として読みたい場合はこちらをどうぞ)です。
参照リンク
- Dive Into Python:https://sites.google.com/site/diveintopythonjp/
- Dive Into Python3: http://diveintopython3-ja.rdy.jp/
Python2の時、Dive Into Pythonを訳したその時は、反響はあまりなかったですね。 というのも、その頃、Google Analytics等のアクセス解析のツールを入れていなかったので、アクセス数などはまったく分からないんです。 サイト自体も無料ホスティングのサーバーで公開していました。
(一同笑)
そうですね。Python2の時のDive Into Pythonはプロジェクトに所属している訳ではなく、私1人でやっていたんですが、Python3の時はおそらく4、5人ぐらいで翻訳してたんじゃないですかね。(※実際は2人でした) やはり人数が多いのもあって、翻訳が出来上がるのは速かったですね。その頃私も翻訳に慣れてたわけでもないので、出遅れたかなと思っていました。
連載記事一覧
- その1…この記事です。
- その2…Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトの足跡を聞きました。
- その3…PEP454と翻訳にともなうグローバルなコミュニケーションのお話を聞きました。
- その4…プロジェクトへの参加方法とPythonコミュニティのメリットを聞きました。
- その5…語学面でのドキュメント翻訳の難しい所や、モチベーションの保ち方を聞きました。
- その6…cocoatomoさんというPythonistaのこれまでの足跡を聞きました。
- その7…(最終回)cocoatomoさんの今後の展望や活動について・PyQについてききました。
エンジニア列伝アーカイブ
過去回も充実した内容です。次回配信までにいかがですか?
第一回:清水川貴之さん
- 手をいつでもあげられるように素振りをしよう 〜 Pythonエンジニア列伝 Vol.1 清水川貴之氏(前編) - PyQオフィシャルブログ
- ダメで当たり前なのでどんどんやる。アウトプットしていこう〜 Pythonエンジニア列伝 Vol.1 清水川貴之氏(後編) - PyQオフィシャルブログ
第二回:鈴木たかのりさん
- Pythonの人たちが集まって何かが生まれるといいな 〜 Pythonエンジニア列伝 Vol.2 鈴木たかのり氏(前編) - PyQオフィシャルブログ
- 自分が知らないすごい人に出会いたい! 〜 Pythonエンジニア列伝 Vol.2 鈴木たかのり氏(後編) - PyQオフィシャルブログ
第三回:石本敦夫さん