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【Pythonエンジニア列伝:vol.4】Pythonドキュメント翻訳者cocoatomoさんに、技術ドキュメント翻訳との関わりや歴史を伺いました

大変ご好評頂いているPythonエンジニア列伝の第4回は、cocoatomoさんにお越しいただきました。

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Pythonエンジニア列伝とは

「Pythonエンジニアとして活躍する方にインタビューしよう」という連載です。 Pythonを学ぶサービスであるPyQオフィシャルブログとして、Pythonを単なるプログラミング言語としてではなく、日常や仕事で使えるものとしてお伝えしたいと考えています。Pythonエンジニアたちのインタビューを通して、Pythonを使う人達がどんな人なのか、どんな場面で活用しているのか、なぜPythonに出会ったかなどを知ってもらいたいと思います!

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お客さま

cocoatomoさん
CPythonやPipenvのドキュメント翻訳者として活動され、Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトでは最新の日本語ドキュメントがPython公式サイトで公開されるように、PEP545で規定されたレポジトリに毎日訳文をアップロードする仕組みを構築されました。ギークのための数学を解りやすく解説した『グッド・マス』の翻訳も手がけられています。

連載記事一覧

  • その1…この記事です。
  • その2…Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトの足跡を聞きました。
  • その3…PEP454と翻訳にともなうグローバルなコミュニケーションのお話を聞きました。
  • その4…プロジェクトへの参加方法とPythonコミュニティのメリットを聞きました。
  • その5…語学面でのドキュメント翻訳の難しい所や、モチベーションの保ち方を聞きました。
  • その6…cocoatomoさんというPythonistaのこれまでの足跡を聞きました。
  • その7…(最終回)cocoatomoさんの今後の展望や活動について・PyQについてききました。

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清原このたびは対談依頼、快諾頂きありがとうございます。Pythonエンジニア列伝第三回の石本敦夫さん(@atsuoishimoto )の記事を読んでくださったcocoatomoさんからtwitterで反応をいただき、そこからPyQのスタッフよりラブコール、という流れで今回参加していただくことになりました。

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清原

軽く目的のおさらいをさせて貰いたいなと思います。僕たちがこのようなPythonのプログラマーを紹介する記事を連載している理由は2つあります。

まず1つは、これからPythonを勉強したりする人にPythonの魅力を知ってもらうことです。もう1つは、長い間Pythonに携わる人の活動やキャリアパスを広く共有したいということです。

例えば、cocoatomoさんの場合、ドキュメントなどの翻訳活動をされていますが、Pythonを始めたばかりの人はそのことを一切知る機会はないと思うんですよ。

cocoatomoはい、はい(笑)
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清原様々なエンジニアのキャリアや経歴、活動にクローズアップして、ああ、こんな方がやってくれてるものなんだと読者に接点や身近さを感じてもらいたいというのが目的です。また、自分もそのようなキャリアパスや活動ができそうだということを感じてもらいたいと思っています。今日はどうぞよろしくお願いします。

cocoatomoよろしくお願いします。
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Pythonとcocoatomoさんの関わり-ドキュメント翻訳について

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清原ということでcocoatomoさんのPythonとの関わりを質問させてもらいます。主にはSphinxでドキュメント翻訳、特にCPythonのドキュメント翻訳っていうのが一番多いということですよね。

cocoatomoそうですね。
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Pipenvのドキュメント翻訳

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清原それから、最近でいうとPipenvですね。僕がPipenvがリリースされた頃にドキュメントを見たら、cocoatomoさんがすぐに翻訳していてびっくりしました。当時見た限りでは、cocoatomoさんがほぼ全部翻訳している印象でした。

cocoatomoそうですね、訳せるところは訳しました。
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Pipenv

requests ライブラリーの作者 Kenneth Reitz 氏が作ったツール。ライブラリーインストール用のコマンド pip 、依存ライブラリーや仮想環境の扱いをプロジェクト単位で管理できるツール

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清原Pipenvがリリースされた時からPipenv使ってたんですか?

cocoatomoいえ。Pipenvの動作を確認するときにプロジェクトを少し触ってみた、というくらいです。ドキュメントの翻訳箇所の検証のために触っただけというか。
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清原使っていたから翻訳したという訳ではないんですね。Pipenvがリリースされた頃のドキュメントというのは、ドキュメントという文化の過渡期で構造が頻繁に変わっていましたよね。

cocoatomoそうですね、構造とか内容とか、頻繁に変更はありました。
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清原その時期に作業するとなると、すごく大変そうですね。

cocoatomoはい、頑張りましたね(笑)
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Dive Into Pythonの翻訳:翻訳を始めたきっかけ

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佐藤翻訳を始めるきっかけは何だったんですか?

cocoatomo

一番最初は新卒になって2年目のときに、Dive Into Pythonの翻訳をしました。Python2のほうです。

フリーで公開されてたんですが、公開されてる翻訳ドキュメントが6章くらいの、すごく始めのあたりで終わってたんです。それなら、勉強がてら訳そうと思いました。

訳すと大体の場合熟読しなきゃいけないので、内容の理解もできて良いなと思って始めました。それが翻訳に関わった始まりですね。

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Dive Into Python

Python入門書で、GNU General Public License(リンクはwikipedia)に則りフリーで内容が公開されています。2009年ごろにcocoatomoさんが翻訳を手がけたのはPython2の内容を扱うDive Into Pythonで、現在ではそのとき翻訳したファイルは残っていないそう。

参照リンクはその後2011年に別の方が同様のライセンスに則り公開したDive Into Pythonと、現在のバージョンであるPython3の内容に合わせて改定されたDive Into Python3(※現在Pythonの参考書籍として読みたい場合はこちらをどうぞ)です。

参照リンク

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佐藤翻訳した反響や反応はあったんですか?

cocoatomo

Python2の時、Dive Into Pythonを訳したその時は、反響はあまりなかったですね。

というのも、その頃、Google Analytics等のアクセス解析のツールを入れていなかったので、アクセス数などはまったく分からないんです。

サイト自体も無料ホスティングのサーバーで公開していました。

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清原メールとかは来ないけど、見てくれてるかなー、みたいな。

cocoatomoそうそう(笑)
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(一同笑)

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清原温かいインターネットの時代ですね。Dive Into Python3も翻訳されたんですか?

cocoatomoいえ、あれはもう気付いたときにはプロジェクトが動いてて、もうほぼ訳されていたんですよね。
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清原へえ、ドキュメント翻訳にも、スピード勝負みたいなところがあるんですね。

cocoatomo

そうですね。Python2の時のDive Into Pythonはプロジェクトに所属している訳ではなく、私1人でやっていたんですが、Python3の時はおそらく4、5人ぐらいで翻訳してたんじゃないですかね。(※実際は2人でした)

やはり人数が多いのもあって、翻訳が出来上がるのは速かったですね。その頃私も翻訳に慣れてたわけでもないので、出遅れたかなと思っていました。

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  • その1…この記事です。
  • その2…Pythonドキュメント日本語訳プロジェクトの足跡を聞きました。
  • その3…PEP454と翻訳にともなうグローバルなコミュニケーションのお話を聞きました。
  • その4…プロジェクトへの参加方法とPythonコミュニティのメリットを聞きました。
  • その5…語学面でのドキュメント翻訳の難しい所や、モチベーションの保ち方を聞きました。
  • その6…cocoatomoさんというPythonistaのこれまでの足跡を聞きました。
  • その7…(最終回)cocoatomoさんの今後の展望や活動について・PyQについてききました。

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