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【その1】Python Japanをはじめたきっかけ 〜 Pythonエンジニア列伝 Vol.3 石本敦夫氏

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お客様

f:id:kamekokamekame:20171208171227j:plain:w30 : 石本敦夫氏 @atsuoishimoto

聞き手

f:id:kamekokamekame:20171208171433p:plain:w30 : 佐藤治夫 @haru860 f:id:kamekokamekame:20171208171436j:plain:w30 : 清原弘貴 @hirokiky

はじめに

佐藤)今日のPythonエンジニア列伝インタビューは、初のビープラウド社外の方ですね*1

清原)初ですね。すこし緊張しております。

石本)緊張してるの?

清原)緊張してますね。以前の清水川さん のインタビューでも「普段自分の話は意外としないね」と話してました。普段話さないので、新鮮な気持ちで緊張するんですよ。そういう楽しみがあればいいなと。

エンジニア列伝の目的

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佐藤)PyQブログのコンテンツの一貫として、Pythonista*2の経歴やコミュニティ活動、技術への関わり方などをお伝えすることによって、Pythonを身近に感じてもらおうというのが目的です。

清原)PyQとして発信して、読んだ人がPythonコミュニティーに入っていけると嬉しいなと考えています。だからこそ人にクローズアップしようという狙いがあります。

佐藤)かなり有名な人は雑誌やサイトで特集されますが、このブログの列伝はもう少し身近なレベルの人を紹介したいと思っています。

石本)昔だったら雑誌とかで身近なレベルの人が結構書いてたりしたじゃない。それで意外とみんな知ってたりするんだけど、最近はそれがなくなってきてて、本当にTwitterとかだけになっちゃってるから。

佐藤)知る人ぞ知るという感じですよね。

現在の仕事について

佐藤)では早速、本題ですが、石本さんは今、フリーランス*3なんですか。

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石本)フリーランスですね。Pythonの仕事で、一部、JavaScriptとかC(C言語)で書く部分もあります。

Python活動について

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佐藤)Pythonコミュニティでは、どのような活動をされているんですか。

石本)Python Japanをこまめにメンテナンスしたり、改善しています。あとは声がかかったらなるべく断らないようにしてます。このインタビューもそうですけど。

佐藤)PyCon mini 広島のキーノートスピーチもされていましたよね。それも少し前ですかね。

石本)おととしの2015年かな。この間、PyLadies*4PyLadies Tokyo - 3周年記念パーティーに行きました。あと今度、Python Boot Camp in 埼玉に行きます。

清原)え、埼玉であるんですか。

石本)そうそう。TA枠*5があっという間に埋まったような。

清原)僕も埼玉県民として行こう。

石本)そうそう。わたしも埼玉だし、まあ行っとくかみたいな。

Python Japanの運営

佐藤)Python Japanのメンテナンスというのは、コンテンツの更新ですか。

石本)そうですね、今のところ。

佐藤)以前は、PyJUG*6によって運営されていて、何年か前に活動の見直しがありましたよね。

石本)そうです。PyJUGは一応、ユーザー会のような。

佐藤)あの辺りの話を伺いたいです。

石本)Python Japanを立てたのは2002年か2003年ぐらいです。もともとはドキュメント翻訳プロジェクトがあって、公開用のサイトを立てようとドメインを取得したんですよ。

清原)python.jpですね。

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石本)一応、ドメインは自分で取得したんだけど、あまりドメインを自分のものにするのも良くないなと思って。一応、形だけでもと思ってPyJUGとかってユーザー会としたんだけど(笑)。結局は実態が分からなくて、なんだこれっていう話になるじゃないですか。

清原)なりますね。

石本)もういろいろ説明するの面倒くさくなってきて。だからpython.jpは、PyJUGとか関係なくていいだろうとなりました。今どきウェブサイトのメンテなんて人手は別に要らないし、サイトのアクセス権と言ってもGitHubで書き込み権限を与えればそれで済むし、だったら余計なものは全部やめようって。

清原)AWSのS3でホスティングできたり、GitHubとかGitHubPagesがあるのが大きいですよね。ホスティング頑張るっていうのが要らなくなってるから。

石本)まだ、さくらのVPSで回してるんだけど、ビルドとかは全部GitHubだけでできるようになってるから。だったらいつでもS3とかに移してもいい。

佐藤)PyJUGは他の人は誰か活動してました?

石本)デザイン担当してくれた人はいました。以前はZopeでインスタンスを立ててました。2002年くらいにサーバーが立って、2010年ぐらいまでそのままでした。コンテンツもあんまり増えなかったんじゃないかな。私も途中で抜けてたりしてたんだけど、また面倒見るかといって、それで2~3年前にZopeをやめて。

清原)Pelicanですか。

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石本)そうそう、Pelicanに切り替えて。この間、Miyadaikuという自前の静的サイトジェネレーターに書き換えて。もう少しコンテンツも増やしていこうかなと。Pythonのインストールの解説記事とかも最近、載せるようにして。

清原)イベントとか求人の掲載は良いですよね。あれがポータルサイトとして、僕はdjangoproject.jpを運営してますが、そのあたりはやれてないので、そういうのはうまいなと思いますね。

石本)もう少し求人とかイベントの告知が簡単に申し込めるようにしようとは思ってるんです。今のところ申し込み方法が少し敷居が高いんだよね。

清原)GitHubでPR*7を出すんでしたっけ?

石本)いや、一応、今はメールもらう感じかな。それかPRもらえればそのままマージしますね。rstか、Markdownか、HTMLで書けます。本当はPRが一番楽。

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清原)デザインだいぶ良くなりましたよね、これ。

石本)そう。結構、頑張ったでしょう。

清原)これBootstrapとかで石本さんがやったんですか。

石本)そうそう。だって俺、フロントエンドエンジニアだから。

清原)まじか(笑)。意外とまめにやっててエライ。

石本)ちゃんとjQueryとかも使ってるんだよ。たまにぼちぼち申し込みが来て掲載するんだけど、結構、見てる人がいるみたいで。

清原)とても分かるのが、XXX.jp 系ポータルは、みんなで運営しよう!ってなると、難しくなってしまう。

石本)「俺がやる」って人が誰かいないと。

佐藤)「誰かやってよ」だと忘れますし、モチベーションにもなりにくいですよね。

石本)分担決めてとかって言ってると、管理も大変になる。

佐藤)僕が運営しているBPStudyも会場、懇親会の予約以外はほぼ1人です。

清原)完成されてる感じが。筋肉質な運営というか。

石本)逆に1人でできる体制にしないと駄目なんですよね。

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佐藤)僕はBPStudy毎月開催してますけど、1回の開催の準備時間は2時間ぐらいですね。テーマ決めて、発表者にオファーかけて。あとはページ作成で1時間半くらい。流れでできているので、筋肉質な運営です。

清原)でも本当に石本さんが python.jp を良くしてくれて良かったです。

石本)2009年か2010年くらいまで、IE3*8用のHTMLのままだったんですよ。IE3とかNetscape3で表示ができる状態だった。

清原)Mosaicで見れるかな。

石本)今はもうさすがにIE11じゃないと表示できない。

佐藤)なるほど。djangoproject.jp*9 はどういう状態なの。

清原)それ僕のインタビューになる(笑)。

佐藤)いやいや、聞きたい。

清原)djangoproject.jp は、僕がドメイン取得して、サイトをホスティングしてます。Tokyo DjangoMeetupというイベントを開催しつつ、いまはDjangoCon というカンファレンスを企画してる途中です。 サイトはたまに作業はありますが、協議が必要な内容でもないです。

佐藤)サイトのアクセスはどうなの。

清原)結構来てますね。

清原)python.jp もかなりアクセス来てますよね

石本)そうですね。Pythonのドメインで、公式ドキュメントの翻訳ドキュメントがあるから、それが大きいですね。

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石本)今度、ドキュメント*10本家のpython.orgに移るんですよ。おかげで本当に気楽になる。意外とプレッシャーだったんですよ。止まるとやはりみんな困るじゃないですか。

清原)僕もドキュメントが Django 本家(docs.djangoproject.com/ja)に行ってから気が楽になりましたね。

佐藤)なるほど。

石本)それでも今、トップのサイトだけで月5,000アクセスぐらいかな、たぶん。

石本)告知とかイベントの類いは適当にPR送ってもらえれば取り込みます。

清原)このブログで知ってもらおう。それで掲載したいという会社の人が来てくれたらうれしいですね。

石本)ビルド方法は掲載しておくから、それを見てくれれば手元でビルドして、コンパイル通ったらPR出してくれれば。

→ 次回は、Pythonをはじめたきっかけ です。

目次

PyQオフィシャルブログでは『Pythonエンジニア列伝』を不定期掲載します。Pythonに関わっているさまざまな人にインタビューし、これからプログラミングを学習する方にエンジニアが普段考えていることや取り組んでいる活動などを紹介していきます。

(まとめ:大村亀子 @okusama27

pyq.jp

*1:第1回の清水川貴之さん、第2回の鈴木たかのりさんはビープラウドの社員

*2:パイソニスタ。Pythonプログラマの愛称

*3:フリーランスエンジニア

*4:Pythonが好きな女性を結ぶ国際的なコミュニティ

*5:Teaching Assistant:授業の補助や運用支援を行うこと

*6:日本Pythonユーザー会。PyJUGの下部組織“PyJUG網元衆”

*7:プルリクエスト。修正して欲しいファイルなどを自分で修正し、管理者に送る方法

*8:Internet Explorer version3.2017年12月現在の最新バージョンは11

*9:djangoproject.jpは、清原が現在運営している

*10:Python公式ドキュメント。これまではdocs.python.jpにあったが、docs.python.orgに移動した

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