Pythonエンジニア列伝は、「Pythonエンジニアたちのインタビューを通して、Pythonを使う人達がどんな人なのか、どんな場面で活用しているのか、なぜPythonに出会ったかなどを紐解く」連載です。 連載はトピックごとになっているので、記事単体でも読むことができます。この記事はPythonエンジニア列伝第7回の3記事目です
バックナンバー・関連記事
- この記事はPythonエンジニア列伝第7回の3記事目です
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- 絶対的な正解はないのがプログラミング
- 少人数制指導で細やかなサポート
- PyQは自分のペースで進められる
- 生徒の理解できない部分も分析
絶対的な正解はないのがプログラミング
教育・学習として考えると、「色々な書き方があってその中の正解はこれだ」っていう引き出しの作り方が後々に影響します。
たとえば、研修の時に「正解はこれです」と示されるだけでは単なる答えしかわかりません。個人的にはそうなるのを避けて教育したいです。
研修でも正解を示さずにそのコードを書いた理由について話し合います。そうすることで、みんなで正解を作ることを心がけています。
それはすごくいいと思います。
少人数制指導で細やかなサポート
ですが1回の研修で人数は10人に限定しています。それ以上の数になりそうな場合は講師を増やすことになっています。
様々な研修を受けられた受講者にはオンサイトサポートという家庭教師のような形でサポートします。
企業によってはその後、その成果を発表します。
そのやり方であれば研修で取りこぼした内容もしっかりフォローできますね。
それは分析するデータにもよるし、企業によっても違ってきます。その溝を埋めるための家庭教師だと思っています。
もし受講者が別の問題にぶつかったとしても、どう考えればいいのかコツをつかんでもらえると考えています。
PyQは自分のペースで進められる
またPyQは、実践寄りの内容で展開しているため、データ分析やWebだけに捉われずにスコープの広い範囲をカバーしているのも魅力だと思います。自社だとデータ分析以上のことまでは展開できませんので。
あと、質問サービスが優れていると思います。
帰宅後浮かんだ疑問へのアフターフォローなどは研修ではできないので、質問を受け付けているのは羨ましいです。
それに研修だと、その場で手を挙げるのは難しいこともあるし、解ったつもりでもかえって間違いだったと気付くことも多々あるので、アフターフォローができる枠組み作りは大事だと思います。
生徒の理解できない部分も分析
それで、どうやって解いたのか聞いた上で一緒に書き換えます。
そうすることで実行結果の速度、読みやすさなどのメリットを体感してもらいます。そしてその過程で発生した結果の差を見せることで理解を深められると思います。
何度も聞き返して、それを積み重ねることでわかるようになっていくはずなので。デバッグに近い感じでしょうか。
次回の内容
今回は研修の時に意識して教えていることについて伺いました。
次回はPythonコミュニティ活動と、最終回として、今後の展望をお伺いします。
その4(最終回)は以下から読むことができます。
バックナンバー
- その1…kananさんのご紹介とインデックスページです。
- その2…Pythonを活用するメリットとデータサイエンティストに必要なスキルついて伺いました。
- その3…データ分析の所作の伝え方、研修における指導方法を伺いました。
*1:Pythonの基礎よりも先にpandasを学び始めて一度挫折したお話を、本記事のその2でお話されています。