この記事は「Python入門者がPythonエンジニアになるまでの道のり」3記事目です。
Pythonをこれから学習したいみなさんにむけて、Python入門者の私がエンジニアになるまでの学習方法や体験談を紹介しています。
- この記事は「Python入門者がPythonエンジニアになるまでの道のり」3記事目です。
- Pythonコミュニティへの参加
- Pythonコミュニティの情報はどこで得る?
- そしてPythonエンジニアデビュー
- Pythonコミュニティの内側へ
- まとめ
Pythonコミュニティへの参加
みんなのPython勉強会(stapy)でPythonコミュニティに参加し始めた私は、 「もくもく会」や「PyCon JP」といった他のコミュニティにも参加しました。
そしてPythonコミュニティで出会ったPythonistaたちのPythonへの熱い気持ちに突き動かされて転職活動を始めます。
Pythonもくもく会
「Pythonもくもく会(通称mokupy)」は、参加者がそれぞれの開発や勉強をして、躓いたら他の参加者に相談する、「もくもく会」という種類の勉強会です。毎回、初参加者が数人いるのでPythonを勉強する時間を取ろうと思っている人におすすめです。
WebフレームワークDjangoでWeb開発をしてみようと思って参加したのが始まりです。初参加は2017年3月の寒い雨の日でした。このときに作り始めたのは、DjangoとconnpassのAPIを組み合わせて、connpassに登録された勉強会を検索するWebアプリです。
connpassにも検索機能はもちろんありますが、参加者数をバーで表現したり、and/or検索機能をつけたりと自分なりに工夫してみました。
co[m|nn]pass
URL:https://comnnpass.herokuapp.com
Python mini Hack-a-thon
「Python mini Hack-a-thon(通称pyhack)」はハッカソンという名前がついていますが「もくもく会」で、頻繁に質問や情報共有が飛び交う少しにぎやかなイベントです。
その日にやっていたことや成果を最後に発表するのですが、ここで自分のプログラムに「なんかJavaっぽい書き方では?Pythonらしくないよね」とツッコミが入りました。
これ以来、Pythonらしい書き方を意識できるようになりました。pyhackには特にPythonに詳しい人たちが集まるので、アドバイスが得られやすいという特徴があります。
終わった後に居酒屋で懇親会をするのもpyhackの特徴です。ここで、Pythonの新しいバージョンやPythonエンジニア・Pythonをやっている会社の動向などの話題で盛り上がるPythonistaたちを見て、「こんなにPythonを楽しんでいる人たちの仲間になりたい」と感じ、Pythonエンジニアになるための転職活動を始めました。
Pythonコミュニティの情報はどこで得る?
さまざまなPythonistaが集まるPythonコミュニティの情報は主に以下の2つのWebサイトで得ることができます。
connpass
- IT勉強会支援プラットフォーム。Pythonのカテゴリ があります。
Python.jp
Pythonコミュニティには、勉強会もあればPython公式ドキュメントを翻訳するハッカソンや女性Pythonistaコミュニティ(PyLadies Tokyo, DjangoGirls Japan)もあります。
そしてPythonエンジニアデビュー
Pythonistaの世界に飛び込むことを決めた私は、自作したWebアプリや勉強会でのLT資料を携えて転職活動を始めました。
Pythonで開発している会社を探すときは、IT技術者向け転職サービスの他にPyCon JPのスポンサー一覧を参考にしました。
PyCon JPを後援している会社なら、Pythonの仕事があるだろうという発想です。当時は気付いていないかったのですが、Python Japanにも求人情報があります。
Python Japan 求人情報
URL:https://www.python.jp/jobboard/index.html
そして、いくつかの会社での面談や採用面接を経て、2017年9月にビープラウドに入社しました。
Pythonコミュニティの内側へ
日本最大のPythonカンファレンスPyCon JP ボランティアスタッフ
2017年4月のstapyでPyCon JP 2017のスタッフ募集があったとき、すかさず手を挙げました。「自分に何ができるかわからないけど、とにかくやってみよう」という気持ちでした。PyCon JPスタッフとして行った主な活動は4つです。
- スタッフ作業日の雰囲気を伝えるブログ記事執筆
- 参加者の領収書を発行するWebページの作成
- PyCon JP 2017当日のスタッフ間の連絡役
- 開会・閉会の司会
PyCon JP自体も初めてにも関わらず、司会を引き受ける自分の勢いに驚きました。閉会でのプレゼント抽選では、自分が発案した「Pythonのインタラクティブシェルを使ったビンゴ」を担当するなど、結構楽しんでいました。
2018年9月に開催されたのPyCon JP 2018でもスタッフとして参加しました。 そのレポートもPyQブログでお伝えしています。実際の動きのイメージやカンファレンスの様子がわかると思います。
stapy 運営メンバー
また、PyCon JPの開催中に、stapy主催メンバーから運営スタッフに誘われました。勉強会の常連でLTを多くやっていたことが理由でした。即決して、stapy運営メンバーの一人になりました。現在は企画のアイデア出しや地方開催のサポートなどをしています。
Pythonコミュニティでは、開発とは違った角度からPythonに関わることができます。Pythonを教えたり広めたりとさまざまな関わり方があります。特にPyCon JPでは、コンテンツ作りや企画運営、スポンサー企業とのやり取りなどの役割があり、「まだPythonのスキルは高くないけどPythonを盛り上げたい」という人でも活躍できます。
まとめ
2年前にPythonに入門した私が、Pythonエンジニアになるまでの体験をお伝えしました。
Pythonは色々なことができる言語なので、やりたいことを実現する手段がきっとあります。
面白いと思えるプログラムが書けたらLTで発表してみましょう。おすすめしたいのがLTでの発表を目標に開発を進める「LT駆動開発」です。
「みんなのPython勉強会」は懇親会の和やかな雰囲気でLTをするので、LT駆動開発の成果発表にぴったりです。勉強や開発を「もくもく会」で進めるのもよいでしょう。デキるPythonistaからアドバイスを受けるチャンスです。
Pythonコミュニティは初学者に親切な雰囲気がありますので、思い切ってPythonの世界へ飛び込んでみましょう!