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PyCon JP 2022のCfPに挑戦してみよう!pretalxでのプロポーザル提出の手順を紹介します。

みなさんこんにちは、PyQスタッフnanaです。
2022年5月9日に、日本最大級のPythonカンファレンスである「PyCon JP 2022」の登壇者を決める、 CfP(Call for Proposals)が開始されました。

PyCon JP 2022では、CfPの提出ツールが変更されています。
そこで、Python学習チャンネルでは「はじめてだけどPyCon JP でトークを発表してみたい!」という方や、「ツールの違いで慌てたくない」という方に向けて 今回使用される 「pretalx 」の使用手順を解説します。
合わせて、今さら聞けない「CfPって何?」という疑問にもお答えします。

ぜひ、本記事を参考にCfPにチャレンジしてみてくださいね!

現在PyCon JP 2022では、トークスピーカーを募集中です

PyCon JP 2022では、トークセッションを募集するCfPが、2022年5月9日より公開されています。

プロポーザル提出の締め切りは、2022年6月12日 23:59(AoE)です。
AoE とはAnywhere on Earth(地球上のどこでも)の略で、 日本標準時(JST)では、 2022年6月13日 20:59となります。

PyCon JP 2022 CfP告知ブログは以下です。

そもそも、CfPって何?

ここまで「CfPが公開された」とお話ししていますが、CfPは、カンファレンス以外では耳慣れない言葉ですよね。
ある程度の規模の技術カンファレンスでは、招待スピーカーや基調講演の他に、スピーカーを公募することが一般的です。
話したい内容のタイトルや要約、説明文などを事前に運営に提出し、その内容を基に講演者を決定します。
講演内容をまとめた提案をプロポーザルといいます。

プロポーザル(Proposal)、CfP(Call for Proposals)とは?

プロポーザルは学術用語で、以下の総称です。

  1. 専門書や学術雑誌への投稿記事
  2. 学術会議への投稿論文
  3. 学術会議への発表申し込み

技術系カンファレンスでは、3の意味で使われています。
また、プロポーザルを募集することやその募集文章を、CfP(Call for Proposals)と言います。CFPとも書きます。

「PyCon JPのCfPが出されたよ!」というのは、「PyCon JPの発表者募集が始まったよ!」という意味ですね。
また、募集からレビューを行い、採択までの一連の流れをCfPプロセス(CfP process)と呼びます。

昨年からの変更点

  • PyCon JP 2022は、原則現地開催を予定しています。
  • 2021はオンライン/現地のハイブリッド開催だったため、オンライン発表枠と現地発表枠がありました。2022はそれらの区別なく募集されています。
  • CfPの提出ツールが、sessionizeからpretalxに変更されました。提出手順が異なるので、注意してください。
  • pretalxは PyCon US 2022 などにも使用されている、Django製のCfPサービスだそうです。

PyCon JP 2022 プロポーザル提出手順

PyCon JP 2022の応募用URL(CfP)にアクセス

先ほど紹介した告知記事に、CfPが記載されています。 早速アクセスしてみましょう。

アクセス先にはプロポーザルの情報が記載されています。
基本的にはこの説明に沿って記入していけばプロポーザルを提出できます。

応募の手順は、以下のように記載されています。

  1. プロポーザルのフォームに日本語または英語で記入してください。
  2. Pretalx にログインしてください。
  3. Submit ボタンを押して応募完了です。(期間内は変更可能)

説明に沿って進めてみます。

注意点

  • プロポーザルのフォームは、提出完了前に別のページに移動すると、途中工程が保存されません

    • フォーム内での 戻る進む 操作では、各フォームの情報を保持するので安心してください。
    • 誤ってウィンドウを閉じてしまう、他のページに移動しないように気をつけましょう。
    • 本記事では入力項目の一覧を掲載しているので、あらかじめ原稿を作成しておくとスムーズに提出できます。
  • 2022年6月1日現在、参考資料の添付は、編集画面でのみ可能です

    • 参考資料がある場合、プロポーザル提出後に編集画面で追加する必要があります。
  • プロポーザルは、提出後、締切までの期間何度でも編集できます。

    • 提出後、プレビューページのリンクを取得できます。リンクを同僚や友人にレビューしてもらう事ができるので、未完成でも一度提出しておくとよさそうです。
    • TOPの情報を参照する場合があるので、フォームを別窓で開くことをおすすめします。

フォームに記入

フォームの入力は、以下の項目があります。

  1. 発表について一般的な内容
  2. 発表について追加の質問
  3. pretalxのアカウント作成
  4. プロフィール作成
  5. 提出完了!

1ページ目: 一般

項目名 形式 説明
投稿タイトル 自由入力 魅力的なタイトルを考えましょう
トラック 選択式 発表のジャンルです。用意された選択肢から該当するものを選びます。
言語 選択式 日本語トラック・英語トラックのどちらで発表するのかを選択します
概要 自由入力(400文字以内 エレベーターピッチとも呼ばれる、発表内容の要約です。
PyCon JP 2022では最大文字数が400文字となっています。
詳細 自由入力(300文字以上 発表の詳細を入力します。
発表内容によって得られる効果については次のページで追加の質問があります。
アウトラインなど、発表内容が詳細に伝わるように書きましょう。
備考 自由入力(オプション) プロポーザル内容に関連する項目は、外部レビュアーを含めたレビュアーが閲覧し、採択後タイムテーブル等に公開されます。
対して本項目は、主催者にのみ表示されるフィールドです。

本ページと次のページに入力するプロポーザルの提出項目については、例も交えた詳しい解説がPyCon JP ブログ で解説されています。

入力し終えたら、画面右下 続ける ボタンをクリックして次のページに移動します。

2ページ目: 質問

プロポーザル内容について、追加の質問に回答します。
魅力がより伝わるよう、腕の見せどころですね。

項目名 形式 説明
この題材を選んだ理由やきっかけ 自由入力 題材を選んだバックグラウンドについて記載します。
なぜあなたがこの題材を発表したいか伝わるように記載すると、独自性を判断する材料になるでしょう。
オーディエンスが持って帰れる具体的な知識やノウハウ 自由入力 あなたの発表を聞くことで、聴衆が得られる価値を記載します。
オーディエンスに求める前提知識 自由入力 あなたの発表を理解するために必要な前提知識を記載します。
オーディエンスのPythonのレベル 選択式 初心者中級者上級者から選択します。
発表資料の言語 選択式 英語のみ日本語のみ両方から選択します。
オンライン登壇を希望の場合には、理由や事情の記入をお願いします。(海外・会社のポリシーなど) 自由入力 オプション項目です。
やむをえぬ理由でオンライン登壇を希望する場合は、その理由を記載します。
特別な対応が必要かどうかの判断に利用されます。
オンライン登壇を希望しない場合は空欄でOKです。

内容が埋まったら、「反社会的勢力排除に関する同意事項」とPyCon JP 2022 行動規範 に同意し、続ける ボタンをクリックしましょう。


反社会的勢力排除に関する同意事項

反社会的勢力排除に関する同意事項は、CfPのTOPページに記載されています。
以下に項目を引用します。

  • 反社会的勢力: 暴力団、暴力団員、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標ぼうゴロ及び特殊知能暴力集団等を指します。
  • 発表者及び申込みを行う会社・団体は、反社会的勢力ではなく、反社会的勢力と一切関係を持たないことを約束いただきます。

3ページ目: pretalxアカウント作成

  • pretalxのアカウントを持っている場合は、左側のフォームからメールアドレス・パスワードを入力します。
  • アカウントを作成する場合は、右側のフォームから名前・メールアドレス・パスワードを入力します。

必要な項目を入力したら、続ける ボタンをクリックしましょう。

4ページ目:プロフィール作成

あなたについて書きましょう。
アイコン・名前(PyCon JP 2022では、本名でなくてもOKとしています)・バイオグラフィー(自己紹介文)を記載しましょう。

注意点

  • 入力した情報は、プロポーザルが採択された場合一般公開されます
  • プロフィールは、提出後も変更できます

プロポーザル提出完了・確認

提出完了すると、提出したプロポーザルの一覧を確認できます。
複数のプロポーザルを提出したい場合は、新しい提案を作る ボタンから再度フォームを記入しましょう

プロポーザルの編集

各提案の右にあるアイコンをクリックすると編集できます。

提出後、TOPページからプロポーザルを編集したい場合は、TOPページ下部の 自分の提案を編集または閲覧する ボタンから遷移できます。

注意点

  • 2022年6月1日現在、参考資料の添付は、編集画面でのみ可能です
  • 参考資料がある場合、プロポーザル提出後に編集画面で追加する必要があります。

プレビューURLの取得

プロポーザルの編集画面下部に、プレビュー用のURLが表示されています。
このURLを共有し、友人や同僚などにレビューしてもらえます。

プロポーザルの撤回

プロポーザルの編集画面下部の 撤回するボタンをクリックします。
確認画面が表示され、再度 撤回する ボタンをクリックすると撤回が完了します。

撤回されたプロポーザルは、状態:取り下げと表示されます。

注意点

注意書きに、撤回しても良いかどうか確かで無い場合は、主催者に確認してください と表記があります。
提出締切後など、撤回によりレビュー・採択の工程に不都合が生じそうな場合は問い合わせるとよさそうです。

過去のプロポーザル

これまでのPyConの発表内容は、それぞれの公式ページでアーカイブされています。
たとえば、2021年のタイムスケジュールで、昨年採択されたトークの概要を閲覧できます。

まとめ

PyCon JP 2022のプロポーザル要項と、pretalxでの提出手順をまとめました。
はじめての方もベテランの方も、是非カンファレンスでの発表に挑戦して貰えると嬉しいです。

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